【個別垂水高等部】英文法理解力は、小4~小6の国語で決まる(言語学習④)
みなさんこんにちは。創造学園個別垂水校2号館、略して創個垂水2です。本題に入る前にまずは速報です
今年度の大学受験合格第1号出ました。総合型選抜による合格となります。おめでとうございます。※個人情報の兼ね合いから、現時点では大学名を控えさえていただきますが、年末にはある程度公表できればと考えております。
さて、今回のテーマ、かなり大きく出ておりますが、大阪の代表校とも言える府立北野高等学校で、約20年前に行われた英語教育実践が元ネタとなります。中学英語の総復習として、或いは中学英語の導入として読んでいただけると幸いです。
日本語文法と英語文法の基本構造ー主語と述語の関係について
いきなりですが問題です。日本語における基本4文型、すなわち主語-述語の型、お答えできますか?学習時期は小3~小6になります。
- 〇〇は ~する ※~部分には「動詞」が基本的に入る
- 〇〇は ~だ ※~部分には「様子」を表す「形容詞」「形容動詞」が基本的に入る
- 〇〇は ~だ ※~部分には「モノ・ヒト」を表す「名詞(代名詞)」が基本的に入る
- 〇〇は ある(いる)、ない
以上が基本4文型となります。日本語における品詞については中学の履修となりますが、中学受験をされる方は、塾等を通じて小5で履修済みとなります。ではこの4文型に日本語-英語の例文を当てはめていきます。なお、英文法構造を理解していただく為の記述法となりますので、若干不自然さを感じるかと思いますが、後ほど説明を入れます。
- ドラえもん 食べる どら焼きを / Doraemon does eat a dorayaki.
- ドラえもん は 幸せだ / Doraemon is happy.
- ドラえもん は ロボットだ / Doraemon is a robot.
- ドラえもん は いる 部屋に / Doraemon is in the room.
日本語が4文型に対して、英語は①/②③④の2文型で表現されます。①で使用されているここで使用されている”does”の品詞は「助動詞」、意味は「実行/事実」、原型は”do”で、人称や時制、属性により”do”、”does”、”did”、”※done”と変化します。②③④で使用されている”is”の品詞は「※(be)動詞」、意味は「=(イコール、同じ)/存在」、原型は”be”で、条件次第で”is”、”am”、”are”、”was”、”were”、”※been”と変化します。
まずは日本語側、例文①や例文④は「ドラえもんはどら焼きを食べる」「ドラえもんは部屋にいる」とした方が自然な文に見えますが、元の文でも理解はできます。それに対して、英語は語順を入れ替えると、特に①に関しては内容が変わってしまいます。”Dorayaki does eat Doraemon.”と表記すると「どら焼きがドラえもんを食べる」となります。日本語の場合、「どら焼き 食べる ドラえもん」と表記しても、「どら焼きがドラえもんを食べる」という解釈にはなりませんよね。日本語における主語-述語-修飾語の語順はある程度入れ替えても文脈が成立するのに対して、英語は語順が決まっています。すなわち、日本語側の主語-述語-修飾語の関係を正しく理解していないと日本語を英訳することは不可能、となります。
“does eat” と表記した理由
”Doraemon does eat a dorayaki.”という表記は、日本の学校教育上、特に中学では「文法上の誤答」とされることがほとんどです。ただし、海外では「間違いではないが、一般的な表記ではない」と返されます。それは何故か。”does”すなわち「実行する/事実である」をいちいち宣言する必要がありますか?省略しましょう、ということです。ただし、そのまま省略ができないのが面倒なところです。面倒な理由を次の例文を用いて説明します
- He does play soccer. / 彼はサッカーをする
- I do play soccer. / 私はサッカーをする
- I did play soccer. / 私はサッカーをした
人称や時制、属性により”do”、”does”、”did(過去)”へと変化しますが、ただ省略してしまうと区別が付かなくなります。そこで次のように、「実行」を省略しましたよ、という合図を残すことにします。なお、”do”は原型なのでそのまま省略します。
- He
doesplays soccer. / 彼はサッカーをする - I
doplay soccer. / 私はサッカーをする - I
didplayed soccer. / 私はサッカーをした
省略後の例文1がいわゆる「三単現のS」です。なお、例文1の”does”を”can「能力/可能」”に置き換えると、「彼はサッカーをすることが(能力的に)可能だ」という文になります。疑問文や否定文の組み立て方もこの流れでそのまま説明が可能です。ようするに、決められた位置に決められた属性の単語を置いていく、そのルールを押さえていくのが「英文法」になります。小学校の「プログラミング」で扱うビジュアル言語「スクラッチ」と同じように英文は組み立てていくことが可能なのです。
何故、英文法を難しいと感じるのか
答えは2つです。一つ目は英文法以前に比較させる日本語文法への理解が不十分すぎるから、その上で二つ目になるのが、中学校の「英文法」は「英文法」ではなく、「表現技法」中心で、覚えるべき単語や熟語が多いためです。中学2年~本格的には高校で学習する「SVOC」5文型は、日本語文法においては「述語」+「修飾語(属性込み)」となります。さて、「主語-述語-修飾語」の関係について学習するのはいつか?・・・・・・小学校5年~6年にかけてとなります。
「主語-述語」の関係が小4、「修飾語」について触れるのが小5~6ですので、小4~小6の国語文法理解度が、そのまま英文法理解度につながる、ということになります。あとは、英単語、熟語表現をどれだけ覚えることができるか、というのが英語攻略となります。
「国語」シリーズは一旦終了、言語学習関連のお話が続きましたので、次回は進路関連、触れていきます