2024/04/01

小学生「思考力」の育て方

エディック個別・創造学園個別では3月より新学年がスタートしました!

教室の中は「気持ち新たに勉強を頑張ろう!!」という活気ある雰囲気に満ち溢れています。

学校では4月が新学年のスタートとなりますが、
勉強において1か月早く気持ちの準備ができていると、自信をもって学校の授業に参加することができます。
子どもたちにとってはこの「自信」が勉強に対して前向きになれる原動力になるのです。
エネルギーが満ち溢れている今この時期に、ぜひご家族で今年度に達成したい目標を決めてみてはいかがでしょうか。
教室でも職員一同、今年度も子どもたちの「初心」を大切にして1年を過ごしていきたいと思います。

さて、今回のひろばでは「思考力」をテーマにお話をさせていただきます。

「思考力」ってどんな力なの?

近年、教育の世界では「思考力」という言葉がよく聞かれるようになりました。これは文部科学省が出している「学習指導要領」の内容が大きく関わっています。

1989(平成元)年の「学習指導要領」にもすでに「思考力」という言葉は登場していますが、主に国語の教科の中で養うべきものとして示されていました。

2020年の「学習指導要領」では、変化の激しいこれからの世の中を過ごしていく子どもたちが身につけるべき資質・能力について再定義されています。
その中で、過去の経験から予測することが難しい時代における「生きる力」とは
「自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動し、よりよい社会や人生を切り拓いていく力」
と示されています。
「思考力」はこうした力を養う上で注目され、未知のものに向き合い乗り越えていくために、教科を問わず身につけるべき力として提示されている「思考力」「表現力」「判断力」という3つのキーワードのうちの1つです。

では「思考力」ってどうやって身につけるの?という疑問が湧いてきます。

そもそも思考するにはまず「考えるための言葉」が必要です。

普段あまり意識することはないですが、世の中の全てのものは「言葉」がなければ認識できません。
図形の仕組みを理解するときにも、化学式の意味を理解するときにも、歴史の時代背景を想像するにも、「母語力=国語力」なしには十分な学びが得られません。
また英語を学ぶ時にも一般的に、母語で思考できる範囲以上のものは第2言語で得ることは難しいと言われています。
よって私たち日本人でいうと、日本語の「意味を知っている単語の量」や「聞いて理解する力」「頭の中で考える力」「考えをまとめて発信する力」などは全ての学びの根幹になるといえます。

そういった意味では時代は変わろうとも「国語力」は全ての学びの土台になる力。決して疎かにはできませんね。
「思考力」とは、土台として養った「国語力」を使って世界を広く深く知っていく力といえるでしょう。

「思考力」は意識して育むことができる

赤ちゃんに生まれてまだ自分で話せない頃、周囲の言葉を耳で聞くところから世界の1つ1つの物事の意味理解が積み重ねられ、やがて話しはじめ、絵本を読み、そして小学校に入る頃から文字を書くことを学びます。
自然にできるようになることと思われがちですが、勉強の質を上げるための「国語力」は意識して鍛える必要があります。

「国語力」を鍛える方法として3つのポイント

「国語力」を鍛える方法として

  • 1つの物事についてじっくり深く考える時間を作ること
  • 読書を通して日本語の色々な表現に触れること
  • 周囲の大人との会話の中で「何」「どうやって」「どうして」といった「はい/いいえで終わらない疑問」を投げかけ、それに対して自分の言葉で表現できるようにすること

などが挙げられます。

読書は元々好きなお子さまとそうでないお子さまがいらっしゃるので日常になかなか取り入れにくい場合もあるかもしれませんが、3つ目の方法は家庭での毎日の会話で意識できることです。
「今日は学校楽しかった?」
「うん!」
で終わる会話ではなく、
「今日は学校で何があったの?」
「えっと、午前はね、算数と体育があってね、体育ではなわとびで50回連続で飛べたよ!●●君と一緒にどっちがたくさん跳べるか競争したんだ!…」
といったように、子どもがたくさん話してくれるような会話を日々積み重ねるのです。

聞く側の大人は
「へぇ~すごいね!」「そうなんだ!それでそれで?」
と相槌を打つだけで十分です。
小学校低学年ぐらいですと最初はなかなか表現が出てこず、話があまりつながっていかないことに気付くでしょう。毎日聞いていればその日の出来事を日本語で表現する力が少しずつついてきます。

また親御さんが何か教えたり大事なことを説明したときに
「わかった?」
「うん」
で終わらず、
「今お父さんお母さんが言ったことで何が大事だと思った?」
と尋ねて話のポイントを振り返り、まとめさせることも有効です。

お子さまの意外な考え方に気付かされたりしますし、何より「国語力」の土台作りになり、「思考力」に加えて「表現力」も同時に高まっていくので一石二鳥です。
ぜひ日々の生活で少し意識してお子さまとコミュニケーションしてみてください。

創造学園の個別指導「思考力」への取組み

小学部のお子さまには対面個別指導(国語と算数のみ)にて「算数ラボ」という思考力教材をお渡ししました。授業の初めの10分間、「1つの物事についてじっくり深く考える時間を作ること」を目的にしています。
今はスマホなどで何でもすぐに情報が得られる時代ですので、じっくり考えたり、とことん調べたりといった「時間をかける学び」は、意識して取り組まないといけないものになりました。
教科学習の伸び悩みは「考える力の不足」にも原因があるといえるので、単純な知識のインプットだけでなく、いわゆる「脳に汗をかく」ような時間を意識して取り入れていく必要があるのです。
「算数ラボ」は質の高い思考の経験を楽しみながら積み重ねることができる教材です。
国語・算数の基礎学力を高めるうえでも大変有効な取り組みと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
お子さまの5年後、10年後に質の高い「思考力」を授けられたらうれしく思います。

参考:文部科学省「学習指導要領ウェブサイト」
   政府広報オンライン

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