【個別垂水高等部】「基本」「応用」「発展」
みなさんこんにちは、創造学園個別垂水校2号館、略して創個垂水2です。今回のテーマは言葉の学習、そして進路へと話をつなげていきます。日々の学習指導、進路指導から「意外と知られていないのでは?」という内容を中心にテーマを選ばせて頂いておりますが、同じ建物内にある創学ゼミ数学科の先生を交えた進路指導の際における、数学科の先生の一言から開始させて頂きます。
「君の発言、気持ちは分からなくはないけれど、高校数学においては「応用問題」というものはそもそも存在しない。共通テストですら「応用」とは言わない。ただただ、精密な処理力が求められるだけだ。」と。
なぜ、「応用問題」が存在し得ないのか
受験産業的には、難易度が低い=「基本」、やや高め=「応用」、難しい=「発展」、という難易度を物差しとして利用して区分していますが、「学問」の世界、或いは言語の世界においては、
「基本」=「既に説明が付いている、普遍性がある事」、「応用」=「今ある基本を元に何ができるかを検討する、条件によっては普遍性が担保されない」、「発展」=「広げて積み重ねられることで、新たな基本となる現象」
であり、予め「解」への道筋が用意されている問題は「応用問題」とはいえない。共通テストにおいても小問設定によって「解」への誘導がなされているため、情報処理力が必要となるただただ面倒くさい基本問題、となるのです。
上記を踏まえると、大学入試において「応用力」を問うのは、むしろ「解」のない小論文、或いは、「探究活動」「研究活動」を元にしたプレゼンテーションを行う総合型選抜だといえるでしょう。
もちろん、基礎的な知識なしの状態からの「応用」は「妄想」となってしまいますので、一定の知識は必要である事は否定しませんし、「応用力」は「基礎力」に比例します。「使うことを意識した基礎の修得」が求められることになります。
「基本」・「応用」が求められる学問領域
ここからは進路のお話。「基本は確実にできる」タイプの人は、特に「医療分野」(実務医師・薬剤師・看護師・各種技師等)や、「法学分野」(特に検察、裁判官、○○書士を目指している場合)、そして「経済分野」が向いているといえます。或いは技術を極める「職人」となる道もあります。「ミス」が命取りとなる分野となります。
「応用に走る」タイプの人は、「理工学分野」「経営・政策分野」「国際分野」が向いているといえます。「学問」「研究」段階においては「失敗」も研究結果の一つとはなりますが、「社会」に出すためには「基本」になるまでの「積み重ね」が必要です。また同時に、成果が出るまで時間がかかる分野だともいえます。同じ医療の分野でも、「研究医」や「創薬研究」を目指すのであれば、「とにかくやってみよう」精神も必要となります。
もちろん、今お話しさせて頂いている内容も進路を考える上での物差しの一つに過ぎません。しかし、学問を進めていくということは、この「物差し」の種類や数を増やしていくことでもあります。
あらためて「基本」「応用」「発展」
ここまでの話をまとめますと、「基本」=自分ができることを増やす。「応用」=改めて自分に何ができるかを考える。「発展」=実行して結果を残す。という行動系へと置き換えること。置き換えた上で自分自身を見つめ直してみるのも良いかもしれません。
創造学園個別垂水校2号館では、様々な側面から「進路/学習」について相談に乗らせて頂いております。ただし、行動するのは、高校生の皆様自身です。
余談となります。「数学Bの数列に出てくる一部の公式の証明は、高校までの履修内容で正しく行うことは不可能なので、逆に「応用」と言って良いのでは?」数学の先生からの返信、「確かに」と。